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【画像生成AI】しぃちゃんのクリスマスイラスト作ってみた!

教職員コラム

こんにちは、生成AI大好きな山中です。
私はイラストやキャラクターデザインの専門なので、一早く画像生成AIに取り組んでいました。
今回は「画像生成AIイラスト」について様々なAPIを使ってみて感じたことをお話します!

 

「画像生成AIイラスト」は、AI(人工知能)の機械学習を活用して、生成する画像=イラストのことです。

簡単なテキスト入力で、誰でもプロのようなイラストがAIを使って作画できるようになりました!

これまで、AIの仕組みやプログラミング言語を知らないとできなかった事が誰でも簡単に生成AIの登場で様々な事ができるなんてスゴイ時代になりましたね。

 

NCCのバーチャルキャラクター「笑主しぃ」のイラストやキャラクターデザインをAIに学習させて、クリスマスをテーマにしぃちゃんのイラストを生成してみました。
(画像生成にかかった時間は40秒ほど)

生成した結果・・・とても可愛い!

別バージョンも生成・・・可愛い!

 

テキストによる指示(プロンプト)や、ラフ画を入力するだけで、AIの仕組みやプログラミングを理解していなくても、イメージ通りの画像を生み出せるなんでスゴイ!

 

とは言え…プロの視点から見て気になる点も多々あります。まず、手、指に違和感があります。
よく見ると衿や袖の回り込みがデッサン的におかしいし、衣装のデザインも微妙かなw

構図も少し気になりますね。
やはり、黎明期という事もあり改善の余地があると感じます。
でも簡単にイラストが生成されるのはとても良いです!

 

そこで、山中が実際に使ってみて思うことは2つ!

 

(1)簡単に誰もができる事は仕事にならない?
画像生成AIイラストが一般化すると、イラストレーターの仕事は無くなる?イラストレーター、デザイナーの職業は絶対なくなりません。なぜなら、AIが生成するイラストの元となるテキスト(プロンプト)を作るためには、キャラクターのデザイン力、発想力が必要です。また生成されたイラストの良し悪しを判断できるだけの知識やセンスが求められます。画像生成AIはあくまで、道具として制作工程補助、作業の簡易化として活用するのがベストだと思います。イメージラフを何点もすぐに出さなきゃ…なんて時にとても助かりますw

 

(2)今まで以上に専門的なイラスト、アートの知識が必要になる。
画像生成AIの発達で簡単にデジタル作品ができると、今までの作画作業の工程がショートカットされます。その分、世界観、設定、衣装やアイテムデザインに力を入れる事ができます。そうなると、画材のタッチ、表現方法(水彩、油彩などなど)の理解が必要。キャラクターデザインでは、様々な衣装の形式、様式、時代や文化風俗の知識などが必要。つまり、AIに生成させるためのテキスト(プロンプト)を生み出す能力が重要になります。
例えば、イラストの依頼を受けたときに、ピカソのようなタッチで・・・と言われてAIでピカソ風の画像を生成する事はできると思います。しかし、そもそもピカソの絵を知らない、油彩の表現を知らない人は生成された画像のジャッジができません。
さらに、AIに元となる画像を学習させる必要がありますが、こちらもピカソのタッチを学習させ、イメージ道りのピカソ風が生成できるように調整が必要です。

 

今回、生成AIで作成した、しぃちゃんのクリスマスイラストは、私がしぃちゃんをデザインしていて、「しぃちゃんらしさ」を理解しているから作る事できたと思います。また、指や手、衣服のデッサンの狂いは、私が作画の練習、デッサンの知識があるから気がつきました。イラストに限らず、生成AIの登場で今まで以上に、専門知識、技術、そして物事の原点が求められる時代になったと思います。
私も生成AIを使うからこそ、もっとイラストのこと、キャラクターデザインのことを学ぼうと思いました!

 

【NCCの先生紹介】イラストマスター山中先生